2005年03月22日

中国幽霊物語記 第ニ幕

朝になった。エンコードの状況が気がかりでゆっくり眠れずに午前10時にセットした目覚ましがなる前に自ら目覚め、エンコードし終わった出力ファイルをチェックする。なんちゃってインタレース映像なので微妙に怪しい部分もあるが元々の映像が悲惨なだけにモニターから30cm離れて見れば何の問題も無い(笑)最後まで無事にエンコードされているようなので、いよいよ最終工程に突入。再エンコードしたMPEG2映像とAC3音声と字幕とキャプタデータを合体させてVOBとIFOファイルとして出力する。この作業自体は簡単なのだが、困ったことに映像と音声が合わない。音声分離時に測定された遅延時間を設定しても合わないしある場所に合わせると次のシーンでずれる。この問題に6時間ぐらい悩まさせ、試しにマスターDVDを再生してみると…マスターから合って無い(笑)念のためVHSビデオでも確認すると…やっぱり合って無い(笑)ということは製作時のフィルム編集の時点で音ずれしていると考えられ、どう足掻いたって全てのシーンで映像と音が合うはずがない(苦笑)何処までも素敵な映画…結局6時間という無駄時間を経て音声分離時に測定された遅延長時間に再エンコード時のズレたおおよその時間(15ms程度)を足してVOBとIFOを作成した。後はライティングソフトのDVDビデオ作成モードなんかでDVD-Rに焼いておしまい。ということで丸1日がかりのチャイニーズ・ゴースト・ストーリーの16:9化が完了した。早速ワイドテレビで見てみるとちゃんと映像の上に字幕が表示されて完璧!!でも無かった(笑)よ~くみると映像が微妙に横長なのだ。ちゃんとクリッピングするときに電卓叩いて比率の計算もしたのにどうしてだろう?色々考えてみると、大きなミスをおかしていたことを発見した。DVDビデオの映像解像度は4:3でも16:9でも720×480pxな3:2の比率で記録されている。これを気にせず16:9にしたもんだから微妙に横長になってしまったわけだ。正しくは3:2の映像を一旦4:3にサイズ変更し、そこから16:9に切り抜かなければならないわけだ。この処理をエンコーダー(TMPGEnc)のみで行うとなると…一旦4:3にサイズ変更した時点で出力し、それから4:3出力した映像を16:9にクリッピングして出力しなければならず、ロスレスコーデックを使えば映像品質の低下は避けられるがとんでもなく時間がかかってやってられない。ということで動画編集ツールの王道であるAviUtlを経由することにした。つまりVOB→DVD2AVI→D2V→AviUtl→AUP→TMPGEnc→M2VということでAviUtiで4:3化してTMPGEncで16:9化させる。ついでだからDVDビデオの映像として本当に正しい形式で出力させようと思い、最終的にAviUtlで720×480→720×540サイズ変更処理/29.97→23.976fpsフレームレート変更処理/デインターレース処理、TMPGEncで16:9クリッピング処理を行い、23.976fpsなノンインターレース映像を29.97fpsなインターレース映像にプルダウンするための情報を出力して(再生時3:2プルダウン)エンコードすることにした。今日はここまで。後は終るまで只管待つ(寝る)しかない(笑)

投稿者 zeratinman : 2005年03月22日 00:00