2005年09月14日
Internet Explorer 7
今日は、先日開発者向けに配布された"Internet Explorer 7"のβ版を触らせて貰える機会に恵まれたので、どの程度"Microsoft"がやる気なのかを軽~く確かめてみた。現在の"Internet Explorer"の最新版は"WindowsXP"と同時リリースされたバージョン6…これは4年も前の物である。当時はロクに使えるブラウザと言ったらMicrosoft社のInternet Explorerか"Netscape Communications社(現在はAOL社の一部)"の"Netscape 4"ぐらいしかなく、使えると言っても"JAVAスクリプト"や"CSS"の実装面でNetscapeはInternet Explorerに比べて非常に遅れを取っており、インターネットをする人々の9割以上がInternet Explorerを利用しているというMicrosoft社のボロ勝ち状態であった。王様気分なMicrosoft社は、Internet Explorer 6を最後にソフト単体での提供は辞め、"IEの最新版欲しけりゃWindowsの最新版買ってね"と言った正に独裁者的な方針を打ち出し、(ゼラを含め)一部のユーザーからの痛烈な批判を受けたのは記憶に新しい話である。そんなMicrosoft社の方針発表によって注目されるようになったのが"Mozilla君プロジェクト"。NetscapeがInternet Explorerを越すブラウザになるために発足したこのプロジェクトは"全部見せるから皆で良い物作ろうよ"ってお話。しかも開発されたMozilla君エンジンは誰もが利用できるので、Netscapeのみならず様々なMozilla君エンジン搭載のブラウザがここ数年で現れた。最初の頃はNetscape 4がベースだったせいか、お世辞にもInternet Explorerを越しているだなんて言えなかったけど…途中で一から新しいコードへの変更が行われ、2002年の一次完成体系であるver1.0公開時には"Mozillaが正しく、Internet Explorerは遅くてブラウジングがいい加減"と言われるぐらいの完成度となった。こうしてInternet Explorerの圧倒的シェアは確実に落ち始め、2005年09月13日のゼラのサーバー(http://zp-web.zeratinman.net/)へのアクセスはInternet Explorer 6が未だ76.9%の割合を占めるが、Mozilla君エンジンを利用したブラウザからのアクセスが14.3%もの割合を占めている。昨年の12月05日の時点の調査時はInternet Explorer 6が84.9%もの割合を占めていただけに、確実に"IE離れ"が進んでいる。このような状況にMicrosoft社は危機感を抱いたのか方針を180°転換。突然時期Windowsの"Windows Vista"で登場予定だったInternet Explorer 7の単体リリースを発表してきたのである。正式リリースはもう少し後になると思われるが、β版を触った感想としては、IE5の時から気になっていた"CSSの解釈の不都合"は修正され、PNGの透明表示とRSSにも対応、タブによるページ切り替え機能など…中々良い出来じゃないかなぁ~と思う。対応するOSがWindows XP-SP2/2003/Vistaと少ないのが気に食わないが(せめてWindows 2000には対応して欲しい…)、新しいブラウザ競争勃発の予感がしてワクワクする。
vs
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投稿者 zeratinman : 2005年09月14日 00:00