2006年01月16日

腐ってもMatrox!

今日は今月始めに通販で注文した"Matrox社のMillennium P650"という"グラフィックボード"がいつまで経っても届く気配が無いので、キャンセルして 秋葉原 で直買いした。何もなければ気長に届くのを待ってても良かったわけだが、今使っている"Matrox社のMillennium G400"が昨年の秋ごろから不治の病にかかり、近いうちに天国に旅立たれて行きそうなので微妙に焦ったわけ。別に"nVIDIA"や"ATI"の超高速なグラフィックチップ(以後GPU)を載せた色んなメーカーの製品なら そこらの電気屋で安く買えるわけだが…画質はここ数年で大分良くなったけど(でも深みが無い)GPUから発生する激しいノイズは相変わらずだし、電気バカ食いで3Dゲームなんて全くやらない私には非経済もいいところ。そういうことで コストパフォーマンスはトコトン悪いけど、全製品自社製で全ての面で確かな品質と長期に渡るサポートが保証される Matrox の製品を今回も選ぶに至ったわけです。Millennium P650 は Matrox が再帰をかけて4年ぐらい前に発表した"Parhelia-512"というGPUから機能を削った"Parhelia LX"というGPUを搭載した Parhelia系統で一番性能の悪いボード。お兄さんにあたる"Millennium P750(Parhelia LX)"や"Parhelia(Parhelia-512)"のようにトリプルモニター出力もできないし(有料のアップデートキット未適応時)、3D処理能力なんて Parhelia の半分!Parhelia の3D処理能力も決して良くないので、3Dゲームなんて当然のように動きません(笑)でもParhelia系統で唯一ファンレスな奴("AGP"バージョン)だったりして、パフォーマンスよりローノイズを優先する私にはもってこいの製品です。そんな理由で約2万円も出して買ってきた Millennium P650 …早速装着してゴチャゴチャいじってみました。せっかく"DVI-D"出力対応になったのに DVI-D ケーブルがなくてアナログ接続ですが…(苦笑)まずは画質。これまでの Matrox 同様にドクトクの発色…所謂Matrox色を出してきます(良かったー!)。続いて画質面での機能。ロクなモニターを使ってないので違いはよくわからないけど、画質向上を狙ったRGB各色を10bitで処理する"10bit GigaColor Technology"たる機能が付いている。DVI-D接続の場合、色の処理はモニター側で行われるわけだから この機能がどの程度の意味をなすのかは未知数だが、TV出力にも適応されるそうだから TV出力は普通のグラフィックボードより確実に綺麗なんだろう。あとフォントに"アンチエイリアス"をかける機能もある。"WindowsXP"に標準装備されている機能ではあるが、ハードウェア処理した方がシステムパフォーマンスは向上するので実に良い。そして私にはほぼ意味が無いが、3D処理に関する設定もある。Millennium G400 は発売当時世界最速を誇ったが、3Dをハードウェアで処理することができなかったので Matrox のドライバで このような設定項目を見るのは初めて~。とりあえずポリゴン境界のアンチエイリアス処理をONにし、私が利用するソフトウェアの中で唯一3D処理すると思われる"3Dマリンアクアリウム"と"ポストペットv3"で確かにポリゴンの境界が滑らかになっているのを確認。それより お魚が超スムーズに泳いでいるのに感動!3D処理がダメダメとはいえ、ソフトウェア処理とハードウェア処理では思った以上に差が出るっぽい。と、少々横道に反れた所で…続いてマルチモニターに関する機能。モニターごとに独立したデスクトップとなるマルチデスクトップ、複数のモニターを1つの横に長いモニターとするビッグデスクトップ、プライマリモニターと同じ映像をセカンドモニターに映すクローンデスクトップモードはもちろん、設定画面こそ違うけど 動画をセカンドモニターに自動フルスクリーンする"DVDMax"や プライマリモニターの一部分をセカンドモニターに全画面で拡大表示する機能など…基本は Millennium G400 と変わらない。ただ、DVDMax 実行時にセカンドモニターのデスクトップを表示するボタンがプライマリモニターに現れたり、動画再生支援機能\\\"DxVA"が実装されていたり、デスクトップそのものを2~4倍表示する機能があったり、気の利いた小技が多数追加されている。少し残念なのが再起動無しでクローンデスクトップモードに切り替える機能が無くなったこと。拡大機能でデスクトップ全部を範囲選択すれば同じことになるけど、チョットした時にキー操作でクローン表示できるのに便利だったのになぁ。そういうことで最後にその他もろもろ…セカンドモニターでも"DirectDraw"と"Direct3D"が使えるようになり、画面を回転させられるピボット機能が標準装備!これで"PivotPro"による原因不明のエラー地獄から目出度く解放(笑)だた…DVDMaxが有効だとピボット機能が無効になる。しかし、ピボットしてから DVDMax を有効にすると…何故かピボット状態で DVDMax が使えるという、Matrox の近年の迷走を象徴付けるような不思議仕様(但し動画は0°表示)。以上…ざっと触ってみた感想でした(笑)金融や医療、CADなどの業務用と割り切ってで独自路線を突き進む Matrox だが、"DualHead2Go"や"Parhelia Precision SDT"など…最近ヘンチクリンな製品(その反面感動)ばっかり出してて"山水電気"のようにならないか心配だ。

Millennium P650(BLK) G400とP650-表 G400とP650-裏 PowerDesk

投稿者 zeratinman : 2006年01月16日 00:00