2006年02月02日

タダ見チューナも不要の時代?

昨年、これまでひっそりと売られていた"CATVのタダ見チューナ"が何かの拍子で一気に火が付き、大ブレイクしました。この怪しい機械は名前の通りアナログCATVのスクランブル信号を解析、そして解除してしまう代物(苦笑)スクランブルやプロテクトといった人工的に作られれた規制技術。開発時は凄く複雑な処理をしていても 技術は日々進化しているわけで…何れ誰かによって破られてしまうのは当然のこと。一度突破口が開けば その技術は猛スピードで一人歩きし、気付けば専用のハードを持ちいらずとも完全にソフトウェア上で処理できるようになっているものだ。この流れはCATVのスクランブル解除にも例外ではなく、"タダ見チューナ"が現れた後には"タダ見ソフト"が現れているらしい。"cCD-XP32"というソフトウェアがそれで、"Conexant Bt878"デコードチップ を載せたキャプチャボードを利用してCATVに用いられる"同期信号圧縮方式"のスクランブルをソフト的に解除する…らしい。同期信号圧縮方式 は音声信号にのせられた 同期タイミング信号 を用いて映像を復元するわけで、最近の"DirectAudio"経由での音声出力ができるデコードチップなからわからなくも無いが、アナログライン出力しかできない Bt878 で本当にそんな事ができちゃうのだろうか?すごーく気になったから、以前使っていた Bt878 デコードチップ搭載の"K-WORLD"のTVチューナーボード(以後Bt878ボード)で実際に試してみることにした。異様に煩い余り物部品で作った実験用PCに Bt878ボード をぶっ刺し、"WindowsXP"をインストールして Bt878ボード のドライバを入れて cCD-XP32 を起動。チューナーのメーカー設定項目に K-WORLD が無かったけど"LG"で操作できたので早速有料チャンネルに合わせて見たのだが…普通のテレビで見るのと同じグニャグニャ映像で完全にスクランブルがかかってる(苦笑)デマソフトかー?と思いつつ、不思議な設定項目を色々いじってると…キーボードで同期タイミングの調整ができる事を発見!巧みに上下左右キーを使って調整してココゾと思う所で Lキー を押してロック。すると、何故か完全ではないけど見れる程度にまでスクランブルが解除されてしまっている…こりゃ~凄い!これをDirectAudio出力対応の"Philips SAA7135"なんかのデコードチップに対応させ、DirectAudio経由の音声信号から 同期タイミング信号 を自動検知して映像を復元できたら完璧だよ!CATVの有料アナログ放送終了まで間に合うと信じよう(笑)

K-WORLD Bt878 解除実験中

投稿者 zeratinman : 2006年02月02日 21:40