2006年02月28日

複雑なWindowsVista

ようやく次期Windows(WindowsVista)のバージョンが正式発表されたのですが…なんでも6種類もあるそうで、消費者の混乱を招く予感がしてなりません(笑)元々Windowsはホームユーザー向けのWindows3x/9x/Me系とオフィスユーザー向けのWindowsNT/2000系は全く別々に開発・提供されてきてきました。これが現在のWindowsXPで統合され、全バージョンがWindows2000を基板として開発されました。一番馴染み深いHomeEditionは一部の機能を削ってホームユーザーに特化させた仕様(機能制限版)で、Professionalが全ての機能が利用できるフルバージョン(Windows2000の正等な後継)となっています。そしてHomeEditionにマルチメディア機能を強化させたバージョンがMediaCenterEdition、OSレベルでタブレットに対応させたのがTabletPCEdition。Professionalを64bitCPUに対応させたのがProfessional x64 Editionです。既に現行のWindowsXPでも5バージョンが存在するわけで、1バージョン増えるぐらい一見問題ないように思えるのですが…WindowsVistaの各バージョンはこれらのバージョンをゴチャゴチャに混ぜ合わせた形で提供されるらしく、非常にわかりづらいわけです。ホームユーザー向けはStarterEdition、HomeBasicEdition、HomePremiumEditionの3バージョン。StarterEditionはWindowsXPで言うHomeEditionから機能を更に削った感じのバージョンで、インドやタイなどの新興市場の新しいPCにバンドルされる形で販売され、64bitCPUは未対応で同時に動かせるプログラムの数に制限がある。HomeBasicEditionはWindowsXPで言うHomeEdition+Professional x64 Editionで、64bitCPUを新たにサポートする。HomePremiumEditionはWindowsXPで言うMediaCenterEdition+TabletPCEdition+Professional x64 Editionで、メルチメディア機能とタブレット機能と搭載し、64bitCPUとDirect3Dを用いた新しいインターフェイスをサポートする。続いてオフィスユーザー向け。BusinessEdition、EnterpriseEdition、UltimateEditionの3バージョン。BusinessEditionはWindowsXPで言うProfessional+TabletPCEdition+Professional x64 Editionで、タブレット機能と小規模な企業向けのツール群を搭載し、64bitCPUとDirect3Dを用いた新しいインターフェイスをサポートする。EnterpriseEditionはBusinessEditionと基本仕様は同じだが、ボリュームライセンス購入のみの提供でBusinessEditionの全ての機能に加え、暗号化やUNIXサービスや仮想マシンなどの機能が追加される。UltimateEditionはHomePremiumEdition+EnterpriseEditionで、WindowsVistaの全ての機能を利用できる最上位のバージョンとなる。ざっとこんな感じです。頭がこんがらがっちゃいますね(笑)とりあえず現在のWindowsXPでHomeEditionを使っている人はHomeBasicEdition。MediaCenterEditionかTabletPCEditionを使っている人はHomePremiumEdition。ProfessionalかProfessional x64 Editionを使っている人はBusinessEditionを選べば良いと思います。因みにDirect3Dを用いた新しいインターフェイスはDirectX9をサポートするグラフィックボードじゃないと使えないそうです。つまり、私のPC達では全部使えないと…(苦笑)

投稿者 zeratinman : 2006年02月28日 01:05