2006年07月15日

本当にTeXはWordより便利なんですか??

今週は研究の中間発表の前刷りを金曜日までに先生に提出しなければならず、研究室の伝統に従って"TeX"で前刷り書きに励む日々でした。

--- 月曜日
金曜日まで提出しなくちゃいけないってのに 何も手を付けてない私がまずしたことは、学校の本屋でT eX の本を買うこと。TeX入門書と言えば…"技術評論社"の"LATEX 2ε美文書作成入門"が超有名であり、さっそく積みあがっていた LATEX2ε美文書作成入門 を開いてみると、無駄に文が多く、重くて大きくて どうも気に食わない。どうせ"HTML"みたいなもんだからポケットサイズのコマンドリファレンス本が良いのだが、どれも予算オーバーで手が出ず(苦笑)しばらく色々なTeX本をボーっと立ち読みし、小さく軽く、レイアウト設定が異様に詳しく書かれいる"LaTeX組版ハンドブック"たる表紙の黄色が綺麗な本を購入(表紙の黄色の綺麗さが一番の決め手だったということはココだけの秘密)。その足で研究室に行き、先輩から先輩が学部時代に書いた中間発表の前刷りを頂きいて チョコっとそれを弄って完成…かとおもいきや、当時のレイアウトはまったく使えず一から作り直すことに。チョピっと"dviout"とかの使い方を覚えてサッサと帰宅し、夜通し学科側から送られてきたWord形式のテンプレートを1mmの狂いも無く再現することに専念したのだった。1mm違ったら規格違反!それは前刷りっぽい文章であり、前刷りではない。

--- 火曜日
朝っぱらから受講していた英語のテストを受け、その後は研究室でTeXと格闘。昨日のうちに基本レイアウト作り終っているので、今日から本格的に内容にとりかかったわけだが…TeXで指定できる基本文字サイズが 10 , 11 , 12pt の3種類なのに、指定されている基本文字サイズが 9pt で最初から問題発生。スタイルなんたらを追加すれば3種類以外のサイズにも指定できるようなんだけど…それはTeXの機能を拡張させることとなり、ファイルの互換問題を招く原因になるから私的にはNG。色々やってみたけど無拡張状態での解決策は結局得られず、基本文字サイズを 10pt として文章全体を"small"コマンドで囲んで 9pt とすることにした。その他にも見出しの"section"コマンドを使うと自動的に文字サイズがデカくなるのを直したり、全体を"small"化することで設定通りに行かなくなってしまった 1行辺りの文字数 や 1ページ辺りの行数 を手動設定できるようにしたり…結局今日もレイアウト作りで終ってしまった。頑張るんだゼラチンマン!タイムリミットが迫ってるぞ!妥協はしないぞ!WordにできてTeXで出来ないことなんてない!

--- 水曜日
今日は午前中に大学院の眠い授業を受けて同研究室のAZU君と昼飯を食べた後、研究室にこもってTeXと格闘。先生への提出は金曜日までだけど、先輩への提出は明日までなので今日が山場。さすがレイアウト作りにに2日間もかけたかいがあり、今日はスムーズに進む。あっという間に文章や表は書き終わった。後は"AIBO"の"PDF"で公開されている仕様書から図を引張ってきて、「エイヤー!」という掛け声と共に挿入してお終い。"Acrobat"で表示させてプリントスクリーンのお呪いで画面をキャプチャし、適当に加工してラスタデータとすれば数分で終るわけだけど、それは画像について何もわかってない人がやることだから却下。どうにかしてPDFからベクタデータを取り出し、それを"EPS"形式に変換して挿入する…これが美しい方法だ。EPSならWordでも開けるのでAcrobatからPDFをEPSとして出力し、そのEPSをWordで読み込んで修正を行い、それを再びPDF出力。そのPDFを再びAcrobatでEPS出力するなんて方法を思いついたわけだけど、AcrobatのEPS出力がおかしいのか、はたまたWordのEPSデコーダがおかしいのか…Acrobatで出力したEPSファイルをWordで開くと日本語が化けたり、真っ白になったりして上手く行かない。なんで?なんで??なんで???とやってるうちにタイムリミット。この調子じゃ明日まで書き終わらないと悟ったので、相棒FOMと共に研究室にお泊り。学校の門が閉まって隔離される前に"ローソン\"に行って夕飯を買い、研究室で適当に食べながら夜通しEPSファイルの低互換性問題と格闘したのだった。

--- 木曜日
午前4時過ぎ…昨日から永遠を格闘していたEPS問題が解決した。結局EPSファイルの互換性が低いことに原因があるようだけど、Acrobatから出力したEPSを"pstoedit"で"PSF"に変換し、そのPSFをEPSとするとWordでキチンと表示されるようだ。pstoeditを使うなら"WMF"に変換すれは良い話なのだが、WMFに変換するとなぜか線の太さが反映されないので(なぜ?)PSFを使うわけ。そうとわかれば後は早い!チャチャっとベクタデータの図を作って挿入し、PDFに変換してハイ完成!と、思いきや…今度は変換したPDFで太字の部分が太字で表示されなくて2時間の足止め。結局Acrobatのバージョンが古すぎたのが問題だったとわかり、一件落着。少々テレビを見て仮眠をとり、先輩に見てもらって目出度し目出度し。サッサと直しを終えて帰宅したかったんだけど、布団を取り込みに一時帰宅した先輩がなかなか戻ってこなく…結局夜7時過ぎまで研究室にいたのだった。"下北サンデーズ"までには帰宅できたから問題はないけど、24時間以上もクーラーの効いた研究室にいると季節感が鈍る。

--- 金曜日
朝一で先生に書き上げた中間発表の前刷りをメールで送り、ひたすら睡眠学習(笑)目覚めると先生から「一番の提出だったよ。もう見たから取りに来て。」と午前10時頃にメールが入っていた。ありゃりゃ~今日も学校に行かなくちゃいけないのか…行きたくないけどダラダラを仕度をしていたら、先輩から「前刷りの直しが戻ってきました。各自のノート型パーソナルコンピュータのところに放置しておくので頑張ってください。」とのメール。「すぐ直せそうな感じですか?」と返信すると「大丈夫だと思うよ」との返答だったので、その瞬間に休日となった。先週借りた"SAW2"を見たら頭が痛くなり、半分は優しさで出来ているという"バファリン"を飲んでゴロゴロして一日が無駄に終わった。

--- 土曜日
今日は午前中に研究室に行き、私が使用している ノート型パーソナルコンピュータ のところに放置してあるという中間発表の前刷りの直しを回収しようかと思ったのだが…目覚めれば午後4時過ぎ。今週の土曜日も夕方まで寝てしまった(苦笑)ふとセルラーフォンを見ると同研究室のIKEから「俺今研究室にいるんだけど T先生からゼラ君はいますかみたいな電話がありました でも今日は来てないと言ったんで・・・ とりあえず報告です」とのメールが入っており、学校に行かなければならない感じがしたので、ダルイけど渋々学校へ。学校まで続く坂をダラダラ登っている途中、留学生のSAIさんに出会い「イマカラデスカ!?」とカタコトの日本語で話しかけられ、「モチロンデスヨもちろんですよ~」と流暢な日本語で返答!少しやる気が出て研究室に到着し、そそくさと前刷りの直しを回収。それからT先生の研究室を訪ね、中間発表の前刷りをWordで書いている友人MATとISOにお願いしてT先生に連絡をとってもらう。すると速攻で内線電話が鳴り、それに出ると「7月30日と8月23日にオープンキャンパスの件なんだけど~」という話。なんだそれ??「一体それはなんなんですか?」と返答すると、「あれっ友人MCから聞いてない?7月30日と8月23日にオープンキャンパスがあって、Y研究室(私の研究室)の代表でゼラ君ということになってるんだけど…」とのこと。知らねー!「それはもう既に決定されていることなのでしょうか?」と聞くと…「あぁ~もう決まってるよ。」とサックリとした返答。続けて木曜日集合の命令が下されて通話終了。ということで、またまたオープンキャンパスに駆り出されることになったのだった。あの豪華が弁当が再び食えると思うと、私の肉体はやる気で満ち溢れてくる(ウソ)

投稿者 zeratinman : 2006年07月15日 00:00