2006年12月26日
VAIOとAIBOの意外な関係
先日突然やってきたNewAIBO君(Newといっても旧型"ERS-210"の中古品).デフォルト動作には何ら問題ないものの…自作プログラムを動かす上でとっても重要な無線LANカードが未搭載で(ERS-210の場合無線LANカード"ERA-201D1"はオプションなので当然と言えば当然),早速教授に買ってもらうことになったのだが…AIBOのオフィシャルサイトを見ると生産&販売終了.ならば中古品をと探して見れば約10000yen(失笑)いくら買ってくれるという話でも11Mbpsの無線LANカードごとき(しかも中古)に10000yenは高いだろ~と思い,非純正の無線LANカードで代用できないものかと調べてみた.そしたら"Wireless LAN on DOS"というPCカードタイプの無線LANクライアント(IEEE802.11b)を用いてノートパソコンからフロッピーディスク1枚でDOSを立ち上げ、Windowsが稼動しているコンピュータにネットワークを経由してアクセスする例を紹介するサイトの"無線LANカードの選択"のページに辿り着いた.何で今更DOSを使って態々そんなことを…という疑問はさておき,このページによれば,ERA-201D1は"Lucent"という会社の制御チップを搭載しているらしく,Lucent社の制御チップを使っているカードのドライバを使ってERA-201D1をPC上で動作させることが可能らしい."ITmedia"にも"最小の無線LANカードは?──AIBOカードは出っ張らない"という記事があるぐらいなので,この情報はまず間違いはない.Lucent社の制御チップを使っているPCカードのドライバを使ってERA-201D1がPC上で動く…ということは,裏を返せばERS-210にはLucent社の無線LANカードのドライバが入っているということだろう.だとしたら,Lucent社の制御チップを使っている無線LANカードをAIBOで動かせるんじゃないだろうか?しかもAIBO君は出力する改行コードなどから察するにUNIXベースのカーネル.Windowsよりデバイスチェックが緩いハズだから十分に動くんじゃないかと考えられる.そこでLucent社の制御チップを使っている無線LANカードを探してみたのだが,物理的制限が厳しくてほぼ100%の確立でERS-210には刺さらない(涙)でも1つだけ…Wireless LAN on DOSのページでも紹介されている"PCWA-C150S"というSONYの無線LANカードが物理的条件を満たしている.というか…どこからどう見たってERA-201D1にお化粧をし直し,Windows用の正式なドライバをくっ付けて製品化した物(笑)PCWA-C150Sで検索をかけると生産&販売終了しているものの,"for Sony AIBO"とか出てくるし…これは99%の確立で動くだろう.数もERA-201D1より沢山出ていることは明らかで,中古価格もERA-201D1の約半額.更に深く調べていくと"PCWA-C150"という"S"が無いだけの同じようなカードもあり,これは"VAIO C1シリーズ"に標準装備されたカードで中身はPCWA-C150Sと同じ物…つまりこれも使える.しかもこっちは"VAIO C1シリーズ専用"となっているので,中古価格がPCWA-C150Sより更に安い(笑)そういうことで今まで調べ上げたことを教授に話し,試しに1枚買ってもらうことになって(動かなくてもPCで正式に使えるわけだし)数日後に届いたのがPCWA-C150.届いた日に私は学校にいなく,相棒のFOMA夫氏が受け取ってNewAIBO君にブッ刺して動作確認をしたところ…問題なくTELNET接続できたとのこと.ん~良かった良かった!!
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純正と非純正の外見 | 刺さった所 |
投稿者 zeratinman : 2006年12月26日 00:00