2007年01月23日

MatroxからnVidiaへ

今日は卒業研究の発表で使うCGアニメーションの製作時間を短縮するべく購入した,"Quadro NVS 280"というグラフィックボードが届いた.3D-CGとか3D-CADでは"OpenGL"が多く使われていて,OpenGLがハードウェアで処理できると動作が非常に爽快になることは言うまでもない.現在流通している殆んどのグラフィックカードはOpenGLをハードウェアで処理できるわけだが…3D-CGや3D-CADのような"出力の間違いが絶対許されないソフトウェア"は,GPUベンダー側がOpenGLの出力を保証したGPUのみでしかハードウェア処理を許可しないように設計されいる.つまり,これらのソフトウェアを使用していて3D処理が遅いからといって,GefoeceやRadeonなどの一般向けの高速なグラフィックカードを購入したところで何の解決にもならないわけである.私はこれまでMatrox社のGPUをこよなく愛し,常識外れのコストパフォーマンスの悪さと知っていながらもMatroxを使い続けてきた.しかし,私の愛用している3D-CGソフトウェアがnVidia社のGPU環境下でのOpenGLハードウェアレンダリングに最適化され,それが驚異的に高速化されているという情報を知るのと,私の自宅の作業環境が近いうちに完全デジタル化(液晶化)される予定であるということとの相互作用で,これを機にMatroxを卒業してnVidiaのGPUを使おうと思ったわけである.とりあえず私の使用している3D-CGソフトウェアは一般向けのGeforceシリーズでもOpenGLによるハードウェアレンダリングをサポートしているのだが,AGPでDualDVIでファンレスなGeforceは残念ながら見つけることができなかった.そこで探しに探して購入したのが今日届いたQuadro NVS 280…"ELSA"からPCI版が販売されているが,昔はAGP版もあって,そのAGP版の何処かへのOEM提供の横流し商品である.OEM商品いうことでDMS59ケーブルがアナログ(Dsub15)なのだが,後からDVI版を買えばいいわけだし,新品4000yenは肩身の狭いAGPユーザにしてみりゃとてもお安い.PC上で認識されるGPU名は"Quadro NVS 280 SD"でNV18.Quadro4 580 XGLと同等…つまり,Gefoeceシリーズで言うGefoece4 MX440だ.今のGPUからはお話にならないぐらい遅いGPUだが,Quadroだから色んな3D-CGや3D-CADソフトでOpenGLのハードウェア処理が有効になるし,"GL Excess"よるOpenGLのベンチマークスコアは今まで使っていたMatrox社の"Millennium P650"が1278なのに対して2551と2倍近い値をはじき出してくれるので,とっても高性能になった感じ(笑)ディスプレイに表示される"色"はやっぱMatroxの方が上だと思うけど,カラーキャリブレーションしたら結構良くなったし,なんたったってCGアニメーションのレンダリング時間が異様に高速になったのが嬉しい.これで発表練習までパワーポイントを作り終えることができそうだ.

P650とNVS 280

投稿者 zeratinman : 2007年01月23日 00:00