2007年08月28日

サーバシステムの修理

前にサーバとして使っていた機体の老朽化に伴って3年前に新装した現在のサーバ用の機体(Original Server System ZERATINMAN.NET 3).システムの安定性テストに1年間かけているので実際は4年前の機体になるのだが,使用しているマザーボードに搭載されている電解コンデンサが不良品だったらしく…爆発寸前(もしくは小爆発)していることが確認されたので,動かなくなる前に交換することにした.

まずは作業の前に記念撮影.小まめに掃除はしているものの,3年間24時間休まず動き続けているものだからどうしても中にホコリがたまる.これほど大規模にシステム全体を止めることなんて滅多にないんだから,普段は掃除できないところを掃除しつつ,拡張ボード類→各ドライブ類→線類の順に解体してマザーボードを取り外した.



マザーボードを取り外してみると電解コンデンサの状態は予想以上に深刻で,どうして今まで問題なく動いていたのかが不思議なくらいである.28個中20個が膨張したり液漏れしたり(右図の赤丸のついている電解コンデンサが不良)…巷で騒がれている通り"Lelon"とかいう台湾メーカーの電解コンデンサが片っ端からダメになっている.21個使われているLelon製電解コンデンサのうち1個は大丈夫な様子だったけど,絶対品質が良くなさそうだから21個全部取り替えることにした(右図の黄緑色で塗られている電解コンデンサが交換対象).



まずはダメになったLelon製電解コンデンサをマザーボードから取り外す.基板が全体に渡って絶縁コーティングされているおかげで作業(コテ当て)はやりやすいが,当然だけど専用の機械で完璧にハンダ付けされており,ハンダ吸い取り線では中々外れてくれずに苦戦.結局全ての電解コンデンサを抜き取るまで1時間ぐらいかかってしまい,ハンダ吸い取り器の必要性を感じた.



基板に付着していた漏れた電解液をお掃除し,新しい電解コンデンサを基板に刺し込んでハンダ付けしていく.聞いた事もない怪しい海外メーカーの製品は安いけど信用性が未知数なので,今回は日本のルビコン社の製品を使用した.ハンダ付けには全然自信がないため,ちゃんとくっ付いているか念入りにチェックしながらの作業だったので,これもまた1時間程度の時間がかかった.

こうして一応交換作業は終ったが,問題が無いかを確認してからじゃないと怖くて使えないので,仮のシステムで動作チェックを行った.BIOSも問題なく立ち上がり,各部分の電圧なども正常.OSをインストールし,マザーボードに搭載されている全ての機能が問題なく動くことも確認.問題ないだろうと判断し,再び24時間の運用に戻ったのだった.あと2年…動いてくれ.

投稿者 zeratinman : 2007年08月28日 00:00