2007年10月27日
ハングリータイガーパワー
※ この記事は神奈川県横浜市を中心に店舗展開を行うファミリーレストランのチェーン店「ハングリータイガー」に関するものではありません.
今年の夏ごろから機材(特にコンピュータ関係)の不都合に悩まされ続けているわけですが,涼しくなっても不都合は続きます.今度は地下の薄暗い携帯電話の電波すら届かない研究室でテレビを見るため,今年の4月から運用しているインターネットテレビ中継マシン(NEC製VL700/5)の電源トラブルです.マシンに取り付けられているTVチューナボードで受信した地上波アナログテレビ放送をWindowsMediaEncoder9(WME9)でWindowsMediaVideo9(WMV9)にリアルタイムエンコード→インターネット空間に流すという仕組みであるため,常に高負荷(高消費電力)な状態が続いて電源ユニットがヘバり,電圧が安定しなくなってシステムが立ち上がらなくなったり,突然ハードウェアエラーでフリーズする現象が多発するようになりました.これでは快適な研究ライフが送れないので,電源ユニットを交換することにしました.
まずはフタを開けます.既にHDDとDVDドライブを交換しているので,真のVL700/5とは若干見た目が違うと思いますが,とてもコンパクトに仕上がっています.電源ユニットは光学ドライブの後ろに設置されており,ATXでもSFXでもない特殊なサイズと形状…交換しても箱の中に収めることはできそうにありません.
とりあえず電源ユニットを外してみることにします.裏面の電源ユニットを固定していると思われる3本のネジを外しますが,これだけでは外れません.箱内部の隠れたところにあるもう1本のネジを外し,ようやく外れます.
とでも変わった形の電源ユニットです.その名もタイガーパワー!Lead Year Enterpriseという会社が作っているようですが,Lead Year Enterpriseのホームページをみてもこの形状の電源ユニットは見つけられないことから,日本電気専用の特注品のようです.最大出力は150Wでなんとも頼りない…
特殊なことがユニット自体の形状だけならいいものの,普通のATX規格の電源には使われない形状のコネクタまであります.導線の色が左から[黒][黄][黄][黒]なので[GND][12V][12V][GND]であるとは思いますが,念のために分解して確かめてみます.
電子回路に関してはあまり詳しくないのでなんとも言えませんが,基盤のハンダ付けはそこらで売られている安い電源ユニットよりよっぽど綺麗です(日本電気の製品に搭載されるぐらいのものだから当然か).基盤は2つに分けられ,立体的に上下に設置するよう設計されています.
大きい方の基盤を土台から外し,怪しいコネクタの黒と黄色い導線がどっから出ているかを確かめます.どうやら黒い導線も黄色い導線も全て一箇所から生えています.従って,[GND][12V][12V][GND]で間違っていないようです.
そうとわかれば後は簡単です.交換する電源のATX4pinコネクタから12VとGNDの導線を外し,マザーボードの怪しいコネクタ接続端子に直接刺し,その他のコネクタを接続して目出度し目出度し.
電源ユニットが箱の外にあることと,予備用の安いものなのでファンの音が微妙に煩いのが難点ですが…システムがフリーズすることもなくなり,ご機嫌は戻ってくれたようです.ふぅー良かった良かった.
もう年内には何も壊れませんように(笑)
投稿者 zeratinman : 2007年10月27日 20:34