2009年10月07日

AL20CでSSDデビュー

HDDの代わりにフラッシュメモリを使ってしまおうという発想のSSD.数年前にトンでもない価格で出現したものの,技術の進歩は素晴らしいもので今日では(HDDに比べて割高ではあるものの)すっかり一般ユーザーの手の届く価格になりました.

信頼性がまだ"?"なのでメイン記録デバイスとして使う勇気はトテモありませんが,どんなものか実際に試してみたい気持ちがあったので,実験用1台購入して12年前のNECのノートPC"Aile NX AL20C"に付け替えて見ることにしました.

こいつが購入したSSD.

トランセンド製の"TS8GSSD25S-S"というもので,容量8GBのIDE接続なSLC型です.

本体はこんな感じ.

HDDのように機械的に動作する部分が一切ないので,とってもシンプル.そして軽量です.

それではAL20Cに装着していきます.

メモリを増やす要領でHDDなんてすぐ交換できるだろうと思ってキーボードを外しましたが…

どこにもHDDが見あたりません!怪しい黒いフィルムを剥がしても一緒.

これはもう一段階外さないと無理という結論に至り,表と裏のネジを全てを外してみました.

一体何個ネジがあっただろうか…明らかに今とは違う非合理的設計です(苦笑)

ようやくHDDが姿をあらわしました.

IBM製の"DTNA-22160"です.容量2.16GBの4200rpmな12.5mmものです.

HDDを取り外し,マウント用のパーツをSSDに付け替えます.

今回購入したSSDは9.5mmなので,上の写真で元々のHDDよりも薄いことがわかります.

本体の筐体にマウントし,大量のネジを表から裏から付けて組み立てて起動せました.

AL20CはBIOSの制限で8GBまでしか認識できない仕様なので,若干容量オーバーで認識できない心配がありましたが,問題なく認識されている様子が伺えます.

この調子でWindows2000をインストールしてみましたが,なんの問題もなくインストールが完了し,起動しました.
今まで絶対消えることがなかった"HDDの動作音"が"無音"になったので,とても気持ち悪い感じです(笑)

最後にベンチマーク結果です.

まずは転送速度の測定結果から.

元々のHDD (IBM DTNA-22160)交換したSSD (トランセンド TS8GSSD25S-S)

素晴らしいの一言!檄速です.
特に4Kのランダムアクセスの性能がヤバイです(最新の2.5インチHDDでも2MB/sは越えませんから).

最後にWindows2000の起動速度の違いを比べる動画です.

※デスクトップ画面が表示されて,砂時計が消えるまでを起動時間としています.
※物理メモリは96MBで,ストレージデバイスはDMA転送と書き込みキャッシュを有効にした運用です.
SSDの方はサービスパック4を入れたりIEを6にしたりして重くなっていますが,交換前のHDDより速いことは明らかです.

CPUこそ200MHzなので動画再生とかは厳しいですが…このレベルでWindows2000が動くのであれば,インターネットや事務用途には十分使えそうです.

最新技術を駆使した8GBのHDDなんて今更どのメーカーも販売していないし,古いPCを延命する手段としてSSDはとっておきのアイテムだと感じました.

投稿者 zeratinman : 2009年10月07日 22:23