2009年11月07日
TRIO + SENNHEISERなヘッドホン
長らく愛用してきたTRIO(現KENWOOD)のKH-53というヘッドホン…数ヶ月前からケーブルが断線してしまったらしく,左側のチャンネルが鳴ったり鳴らなかったり.新しいヘッドホンを買うってことも考えましたが,このヘッドホンのイカしたデザインと音が大好きなのでケーブル交換を試みることにしました.
これがTRIO KH-53.
1977~1979年の間に販売されたもので,70年代っぽい宇宙さを感じるデザインに惚れ惚れします.
そして交換用に購入したケーブル.
ドイツの名門音響メーカーSENNHEISER社のオープンエアー型ヘッドホンHD650の交換用ケーブルHZD650です.
このケーブを選んだ理由は,太さがしっかりしていてφ6.3プラグで金メッキ処理されているから.
φ6.3のヘッドホン端子なんて今や壊滅的ですが,φ3.5はヘッドホンらしくない…私はそう思います(笑)
作業に取りかかる前にテスターを使って通電テスト.
問題なく左チャンネル,右チャンネル,GND通電しました.不良品ではないようです.
それでは交換作業に取りかかります.
まずはKH-53のドライバーユニットフレームを取り外します.
パッドをめくると+ネジが姿を現し,なんの苦もなく外れます.
ドライバーユニットはこんな感じでフレームに固定されています.
ケーブルはドライバーユニットに直接半田付けされているようです.特に苦労することもなく交換できそうです.
交換するケーブルのコネクタを切断して導線を剥き出しにします.
ヘッドホンやイヤホンの導線では当たり前ですが,左右が分かるようにケーブルに色がついています.
KH-53のケーブルを固定しているストッパーです.
このような構造からして,このヘッドホンは1つ1つ人の手によって生産されたものなのでしょう.
ハンダを溶かして元々のケーブルを取り外し,交換するケーブルにストッパーを通してハンダで接着.
元々のケーブルより交換するケーブルが若干太いようで,上手くストッパーが通らなくて少し違う構造になってしまいました.まぁ大丈夫でしょう.
最後にチャンとドライバーユニットが音を奏でるかチェックします.
バッチリです!にょろにょろ君のOKサインも出ました.
という具合に何事もなくケーブル交換が完了しました.
完全オリジナルでなくなってしまったのは残念ですが,この手の物は使えてなんぼ.
これからも大切に愛用していこうと思います.
投稿者 zeratinman : 2009年11月07日 21:25