2010年11月21日

HiFiに夢を見たMICROCASSETTE

最近会社でオーディオにやたら詳しい人と一緒に仕事をしており,マニアックな記録メディアを貸して貰える恵まれた環境下にあります.

日の目を見ることなく消えていった記録メディアは沢山ありますが,その中で私が読み込めるメディアの1つに「マイクロカセット」があります.文字通りCカセ(正式名称コンパクトカセット)を小型化したようなもので,1昔前の留守番電話やボイスレコーダに細々と使われていました.私としても「アナログ時代の留守番電話やボイスレコーダのメディア」という認識でしたが,HiFi用途への利用を想定してステレオ対応のデッキやメタルテープが展開されていた時期があったそうなのです.

その頃の貴重なメタルテープがこれ!


上がSONYの生テープで,下がA面にデモ音源が収録され,B面が録音用のアイワ販促用非売品テープ.
結局両者ともSONY系統なわけですが,「METAL」の文字がキラキラと輝いています.

アイワの方はいつの頃のものなのか不明でしたが,SONYの方は付属の注意書き用紙にリリース年月が書いてありました.

どうやら1976年頃に販売されていたもののようです.
最初ボイスレコーダー程度にしか使えなかったCカセが,高音質化して音楽録音に使えるようになっていった流れをマイクロカセットでもやろうとしていたように思えます.

いつの日か何かするために購入したSONYのM-830というボイスレコーダーで再生してみます.

確かに普通のマイクロカセットテープよりは音質が良いようにも思えますが,そもそもこのM-830がモノラル仕様な上に再生可能周波数300~4000Hzなのでテープの実力を発揮しきれてないように思えます.

音楽録音用に開発されたステレオ録再対応のマイクロカセットデッキだと良音なんだろうな~とか思うと,妙に欲しくなりますね.

投稿者 zeratinman : 2010年11月21日 23:59